青森県上北郡七戸町字町7-2
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ブログ

2019/06/21
 「大迫、半端ないって!」先日のサッカーワールドカップ日本対コロンビアの試合前後から何度も目や耳にした言葉です。「大迫」とはサッカー日本代表の大迫勇也選手のことで、彼が高校時代の全国高校サッカー選手権大会準々決勝において、対戦したチームの主将が試合後、大迫選手の凄いプレーに脱帽して発しました。続けて、そのチームの監督が「俺、握手してもらったぞ」「鹿児島城西(大迫選手の母校)を応援しよう」と語ります。当時、この様子が何度も放送され「大迫、半端ないって!」は注目を浴び、今回改めて話題となりました。言葉遣いは違えども、主将も監督もチームの雰囲気を少しでも和ませようとし、これだけ潔く相手を称える姿勢に器の大きさを感じました。また、大迫選手について「誰よりもロッカールームを綺麗に掃除する選手」と当時の取材を基に紹介するアナウンサーの話や、負けたこのチームは2年後、初の全国制覇を成し遂げた事など、思いや行動は巡り巡ってくるのだと考えさせられました。
  7月の徳目は「布施奉仕(ふせほうし)」「誰にでも親切にしよう」ということです。「親切」を辞典で調べると「思いやり」という言葉が出てきます。「世話をする」といった、直接的に誰かへ優しさを向けた行動だけでなく、周りの事を考えたり、他人を素直に認め受け入れたりすることもまた思いやりなのだと思います。「布施」とは修業の一つなのですが、周りへの気配りは巡り巡るものであり、自分が周りと繋がっているんだと気づくことが「布施」という修業なのではないでしょうか。
  「半端」な気持ちで流行りに乗ってしまったため、オチのない話になってしまいました。園長△(さんかっけー)とはいきませんね…(2018.7)

2019/06/20
  七戸町出身のマリンバ奏者、新谷祥子さんに何度かお越し頂き、ミニコンサートやワークショップを開催しています。その中で新谷さんからのアドバイスで、段ボール太鼓を製作し、新谷さんのマリンバと園児達の段ボール太鼓で一緒に演奏したことがあります。
  段ボール太鼓とは、様々な端布を貼り付けた段ボール箱を太鼓に見立てるものなのですが、端布の貼り付け方や箱の形状により、見た目も音も様々な表情を見せます。もしかしたら、それぞれ段ボールと端布のままであれば、物としての役目を終えてしまっていたかもしれないところを、まるで新たな命を吹き込まれたような、初々しさや明るさを感じさせます。子どもたちも、普段使う太鼓とはまた違う楽しみ方を見つけ、イキイキと演奏しているのが印象的でした。リメイクすることで使う側の気持ちもまた新たに、そして前向きになる事に気づき、一つの物を長く使うこととまた違う良さを再認識しました。
  今月の徳目は「生命尊重(せいめいそんちょう)」「命を大切にしよう」ということです。日本にはもともと、生き物だけでなく道具などにも命が宿っているという考えがあります。また、「もったいない」という考えも日本独自のものです。「命を大切に」というと、どうしても生き物だけに目がいきがちですが、物を長く使い続けたりリメイクしたりすることもまた「生命尊重」の心を育てる良い機会のような気がします。
  体重をもう少し減らしたいのですが、私の「もったいない精神」の賜で、目の前の食べ物に向き合ってしまう今日この頃です…。(2018.6)

2019/06/19
 【「枠にとらわれたくない、自由でいたい」っていう言葉をカッコイイ意味で使う人がいるけれど、あれ間違っていると思う。みんな社会の中で生きているんだから、なんでもアリってわけじゃないのよ。規則や枠の中で工夫したり創造したりするから楽しいの】タレント所ジョージさんの言葉です。所さんは、肩の力を抜いたいい意味での「いい加減さ」が人気であり、「理想の父親」「理想の上司」ランキングの常連でもあります。一般的にはそれこそ「枠にとらわれない、自由」なイメージが所さんにはあると思います。そんな方の発言だからこそ、深みを感じます。【子どもにも言ってんですけども、何のために片付けるかっつったら、次遊ぶ時に早く遊べるように今片付けろってことなんだよ。散らかってて汚いから片付けろ、じゃなくて、お前らが次遊ぶ時にどこに何があるかが分かりやすいでしょ?そしたら、次遊ぶ時に早く遊べるでしょ?だから片付けなさいって】ルールの見方を少し変えるだけで、よりポジティブに受け取ることができるのだと考えさせられます。
 5月の徳目は「持戒和合(じかいわごう)」です。「きまりを守り、集団生活を楽しもう」という意味です。きまりとは本来、人を抑圧するものではなく、自身の生活を快適にし、周りとの関係を円滑にするものであるはずですが、不自由に感じてしまうこともあります。しかし私たち大人が、枠の中で工夫し創造する面白さや、自分にとってプラスとなる物の見方を子どもたちに示してあげることで、互いに、更に豊かな生活ができるのだと思います。
 人生を楽しむために、まずは机の右側に起きっぱなしにしている文房具やプリント類を、すぐに使えるよう左側に整頓してみようと思います。(2018.5)

2019/06/18
 キティちゃんで有名なサンリオでは毎月「いちご新聞」という月刊誌が発行されているそうです。その中に【いちごの王さまからのメッセージ」というコラムがあり、先日の内容がネットニュースで話題になっていました。【みなさん、キティちゃんのお顔をよく見てみてください。キティちゃんにはお口が描かれていませんね。どうしてなんでしょう?(中略)実はそこには、やさしさや思いやりは口(言葉)で言うだけではなく、態度で示しましょう!というメッセージが込められているのです。困っている人には、相手の気持ちになって自ら進んで手を差し伸べて助けてあげることが必要だと、キティちゃんは私たちにそっと教えてくれているのです。】相手の気持ちに立つためには相手の言葉や心に耳を傾ける必要があることを改めて考えさせられました。
 今月の徳目(より良く生きるための基本となるもの)は「合掌(がつしよう)聞法(もんぽう)」「敬う心をもって人の話を聞こう」という意味です。この考え方は子育てにも通じる様な気がします。大人が先に口を挟んでしまいがちですが、子どもの心に耳を傾けることで、子どもにとって今本当に必要なことが見えてくることもあるのだと思います。我が子に対して今年は少し「お口、ミッフィー」にすることを私の目標にしたいと思います…一昔前の言い回しの上に、別のキャラクターになってしまいました。
(2018.4)

2019/06/14
 中学校2年生の国語の教科書にこんな文章が掲載されています。
  「京都の染織家志村ふくみさんの仕事場で話していたおり、志村さんがなんとも美しい桜色に染まった着物を見せてくれた。素人の気安さで、私はすぐに桜の花びらを煮詰めて色を取り出したものだろうと思った。実際はこれは桜の皮から取り出した色なのだった。桜の花が咲く直前のころ、山の桜の皮をもらってきて染めると、こんな上気したような、えもいわれぬ色が取り出せるのだ。私はその話を聞いて、体が一瞬ゆらぐような不思議な感じにおそわれた。春先、木全体で懸命になって最上のピンクの色になろうとしている姿が、私の脳裡にゆらめいたからである。桜は全身で春のピンクに色づいていて、花びらはほんの先端だけ姿を出したものにすぎなかった。(室岡信、光村図書出版、一部省略)」
  さて、3月の徳目は「智慧希望(ちえきぼう)」「希望をもち、楽しく暮らそう」という意味です。「経験等によって得た知識やそれを踏まえた脳力」といった、頭を使う「知恵」とは違い、「智慧」とは「目に見えるものを踏まえその向こう側に思いを馳せる」といった、心で感じる意味合いが強くあります。人間はどうしても目の前にある見たものだけで判断してしまいがちですが、その奥や裏にあるものへ思いを巡らせることで、また違う感じ方をしたり、新しい発見ができたりします。智慧をもって生活することで、目先のことに一喜一憂せず、希望をもって楽しく暮らせるのではないでしょうか。新年度を迎えるにあたり、改めて心に留めておきたいものです。
  七戸はまだ雪深く、桜を見るまで少し時間がかかりそうですが、「春と言えばやっぱり桜でしょ」という単純な考えでこの題目を選びました。桜と言えば花見、そしてご馳走とお酒…目先のことで希望がいっぱいな私です。(2018.3)

2019/06/13
  「諦(あきら)める」という言葉があります。辞書には「もう希望や見込みがないと思ってやめる。断念する。」と書いてあり、ネガティブで消極的な意味として掲載されています。しかし、本来「諦める」の「諦」という字は、これらのようなマイナスイメージとは全く違う意味が込められていることをご存じでしょうか。
  「諦」の右側「帝」は、元々3本のひもを真ん中でくくった様子の象形文字で、「まとめる」という意味があります。それに言べんが付くことで「言葉でまとめる」つまり「把握したことを集約する」ことから「明らかにする」という意味になりました。それが「全ての道理を理解し、身を委ねる」という意味に変化し、現在では「(どうしようもできないことだから)あきらめる」となったのです。
  さて、2月の徳目は「禅定静寂(ぜんじょうせいじゃく)」、「よく考え、落ち着いた暮らしをしよう」です。ここでの「よく考える」とは、起こってしまったことに対し「ああすればよかった、こうすればよかった」と色々考えるのではなく、「どんな状況なのだろうか」とよく観察し現状を理解するいう意味合いが強くあります。自分の思い通りにならない結果に「何でこんなことになるんだ」と苦痛を感じるのではなく、「そんなこともあるものだ」と心穏やかに過ごすことが「禅定静寂」です。もちろん、それまでの過程をいい加減にしたり、最初から諦めても良いということではありません。やれるだけのことはやった上で、結果を受け入れることが大切なのだと思います。
  今回の文章を書き終えた後、もっと簡単な言葉で書けなかったものかと色々手直しをしようと考えましたが、「ああすればよかった、こうすればよかった」と考えては仏教の教えに反してしまうのでこのままでご了承下さい。(2018.2)

2019/06/11
  「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
   言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
   行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
   習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
   性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」
  マザー・テレサの言葉と言われています。このほかにも、「自身の考えによって人生が変わる」といった類の言葉はいくつもあります。つまりこの考えは、いつの時代でも、どんな地域でも、通用する真理であるということを表しているのではないでしょうか。
  この言葉は、「気を付けなさい」というフレーズから「悪い思考を持つな」という戒めとしてのニュアンスでも捉えることができますが、私は「より良い人生を歩むためには前向きで、友好的な思考が不可欠である」という意味で理解しています。
  さて、1月の徳目は「和顔愛語(わげんあいご)」、「柔らかい顔で、優しい言葉を」です。この仏教用語も「笑顔で優しい言葉を遣っていれば、それは後に自分自身にも巡り巡ってくる」という意味も込められており、マザーテレサの言葉に通じています。やはり、自らポジティブな気持ちを周りに向けることが大事であり、結果的に自分自身のためになるのであるということなのだと思います。
  学校が冬休みに入り、満喫しすぎてる息子達の姿と、そんな息子達を「ずるい!」と駄々をこねる保育園児である娘の姿に、ちょっと笑顔を忘れそうになってしまう時季になりましたが、サンタさんからの粋な計らいで、私も一緒に楽しめそうなプレゼントを息子達は届けてもらっていました。年末年始はこれで子どもたちと楽しく過ごそうと思います。(2018.1)

2019/06/08
 TBS系列の放送局で日曜21時スタートのドラマ「陸王」を毎週見ています。老舗の足袋メーカー「こはぜ屋」が近年の業績低迷を挽回するため、これまでの足袋製造の技術力を生かしたランニングシューズを開発し、怪我に苦しんだマラソンランナー「茂木」と共に苦難を乗り越える、という内容です。様々な試練に直面しながら、試行錯誤を続けて邁進する内容は、原作者池井戸潤さんの1つのパターンとなっており、お決まりの結末と言えばそれまでですが、それでも毎回ワクワクしながら見入ってしまいます。
  ドラマでは、こはぜ屋も茂木も、現状を打破しようと粘り強く突き進みますが、どちらにも共通していることは、それまで培ってきたものがある、ということだと思います。こはぜ屋には、足袋製造の技術力とそれを支える仲間たち。茂木には、トップランナーにまで上り詰めたそれまでの努力や、これまでの経験による対応力。どちらも今まで積み重ねてきたものが、ここぞの時に自身を助けているように感じます。根気強く取り組むための「スタミナ(持久力)」は今までの自分自身そのものなのかもしれません。
  さて、12月の徳目は「忍辱持久(にんにくじきゅう)」、「根気強く取り組もう」です。現実の世の中でも、うまくいかない中で堪えなければならない時が必ずあります。そんな時にどれだけ辛抱強くいられるかは、それまで培ってきたものや準備してきたものの大きさにも関わってくるのではないでしょうか。普段の積み重ねの重要さを改めて考えさせられます。
  今回の題材は「持久→持久走→マラソン」からヒントを得ましたが、私の体験談が一切出てこないのは、私自身のスタミナの無さを表しているに他なりません。(2017.12)

2019/06/05
「ほぼ日刊イトイ新聞」(通称ほぼ日)という、コピーライターの糸井重里さんが運営しているウェブサイトをご存じでしょうか。そのサイトの中に「今日のダーリン」という、糸井さんが執筆しているエッセイがあるのですが、1998年のサイト開設以来、20年近く1日も休まず更新しています。30分で書き上げる時もあれば、4時間くらいかかる時もあるそうで、言葉の専門家である糸井さんでもさすがに毎日書くのは大変だと感じるようです。
  【「ほぼ日」をはじめたばかりのころは、ほんとに困ってしまいました。(中略)じゃ、どうすればいいのかがわかったのは、何年か過ぎてからだったような気がします。ひとつは、「じぶん」が書くしかないとわかったこと。もうひとつは、「いいこと」なんか書くなよと、じぶんに教えてやれたこと。たいしたことない人間だから、たいしたことないことを書く。それ以上のものに見てもらいたいなら、それ以上の人間になるしかない(2012年10月10日「今日のダーリン」より引用)】
  続ける上で大事なことは、背伸びをせず等身大でいることなのだと糸井さんの経験から気づかされます。
  さて、11月の徳目は「精進努力(しょうじんどりょく)」、「最後までやり遂げよう」です。「精進」や「努力」という言葉を聞くと、何となく「一切の妥協を許さず完璧を目指すこと」が前提のような気がしてしまいます。しかし一番大切なことは、例え不完全でも「続けること」なのではないかと感じます。そして「背伸びをせず等身大でいること」とは、子育てにも通じるのではないでしょうか。子育ても毎日完璧に行うことは難しいことです。その代わり、不完全でもその日その日に自分の出来うる範囲で子どもと向き合い「続けること」が大切なのかもしれません。
  等身大どころか人のフンドシで相撲をしているような文章ですが、毎月書き「続けている」ことが重要だと言い聞かせ、これから子どもと向き合う時間のため、今回はこのくらいにしたいと思います。(2017.11)

2019/06/04
 NHK連続テレビ小説「ひよっこ」が今週で最終回を迎えます。この物語は、日本の高度成長期前後を舞台とし、その頃上京したヒロインが、様々な試練を乗り越えながら成長していくというストーリーです。一般的に、ドラマが盛り上がるためには主人公とライバルが切磋琢磨したり、正義と悪が戦ったりと、何かと何かが対立することが必要とされています。しかしこのドラマは、登場人物同士の明らかな対立はなく、優しい人や厳しい人、怠け者やしっかり者など、それぞれのキャラクターが自分の視点で周りを思いやる姿が見られます。そして、それがこのドラマの最大の特徴であると言われています。世の中そんなに甘くないと思いつつ、みんながいい人で互いに助け合うほのぼのした内容が受け入れられる要因は、相手を正すことに重きを置きすぎ、その反動でギスギスし、窮屈を感じる世の中になりつつあるという裏返しで、みんながもっと仲良くなり、自分と周りの幸せを望んでいる表れなのかもしれません。
  さて、10月の徳目は「同時協力(どうじきょうりょく)」、「お互いに助け合おう」ということです。助けるとは、何でもやってあげることではもちろんありません。時には厳しさによって相手を引き上げることも必要であると思います。しかし、助ける側が少しでも「相手の幸せ」を願わないと、例え正論でも、それはただの独りよがりになってしまうのだと思います。
  「最近のオチは、園長の失敗談ではないからイマイチ…」とご指摘受けることもありますが、どうぞ優しい視点で今後の成長を見守って頂けたら幸いです。(2017.10)

2019/02/18
 先日のみたままつりにはたくさんのご家族がお集まり頂き、本当にありがとうございます。事前準備や当日の運営には、保護者の会、おやじの会の皆様からのご協力もあり無事終えることができました。そして、ご先祖様をご供養するおつとめでも、多くの方が手を合わせて一緒に拝んで下さったことで、より意義深いみたままつりになったと思います。
  ところで、今回のおつとめの締めくくりに、私が「同称十念(どうしようじゅうねん)」と称えると、園児、職員みんなで「南無阿弥陀仏~」とお念仏を称え始めたので、驚かれた方がいらっしゃったかも知れません。もともと「南無(なむ)」とは昔のインドの言葉「ナマス」が変化したもので、「お辞儀する」という様子を表していました。お辞儀する行為は相手を敬っているからであり、そこから「帰依する、お任せする」という意味になりました。つまり、「南無」には謙虚な想いが込められています。情報や物に溢れ、目に見えるものしか認められない、自分さえ良ければよいという物騒な世の中になりつつある今こそ、のの様のような目に見えない存在に対しても謙虚で、今の自分があるのはご先祖様からずっと繋がってきた命があるからからだと感謝の思いをもつ機会を大切にしたく、手を合わせる機会と共にお念仏を称えています。どうぞご理解頂けたらと思います。
  9月の徳目は「報恩感謝(ほうおんかんしゃ)」「あらゆることをありがたく感じよう」ということです。行事の後におやじの会の皆様と一献を傾けながら、互いに労い合える機会を設けて頂けること、そして特に、快く親睦会に送り出して下さるご家庭の皆様に感謝申し上げます。(2017.9)

2019/02/13
 日本ベビーサイン協会の講習を園内研修として受講し、青森県初のベビーサイン導入園に認定されています。
   ベビーサインとは、まだ言葉を上手く話せない赤ちゃんと手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションを図る育児法です。昔ながらの身振りをまじえた育児法よりサインの数が圧倒的に多く、また一定のルールに則ったサインのため、従来なら伝わらなかった想いを互いに伝え合う事ができ、赤ちゃん同士がコミュニケーションを図ることも可能となります。そして、ベビーサインにより赤ちゃんの想いをできるだけ正確に受けとめてあげることで、赤ちゃんの自己肯定感を高めたり、赤ちゃんの健康や安全に適切な対応がとれたりするようにもなります。また、乳児期を過ぎた幼児、少年期の話し言葉に関する能力にも好影響を与えるという研究結果も出ています。
  ベビーサインを導入して私が良かったと思うことは、2歳以上児の子達も、見よう見まねでベビーサインを使い赤ちゃんとコミュニケーションをとろうとしている姿でした。今は、ベビーサインを使うこと自体が楽しくて行っているようですが、それが結果的には乳児の健やかな成長に繋がっていくと思うと、本当に微笑ましい気持ちになります。
  8月の徳目は「自利利他(じりりた)」「出来ることはすすんでしよう」です。自分の為が結果的に相手の為になる方法は「周りと繋がりたい」と願い行動することなのかもしれません。周りを大切にしたいと思うからこそ、他人のことを深く考えられるようになるのではないでしょうか。
  何か、ベビーサインを取り入れた明照の手前味噌的な文章になってしまいましたが、自園の為はきっとみんなの為にもなるはずですよね。(2017.8)

2019/02/12
 テレビ朝日に友寄隆英というプロデューサーがおり、深夜のバラエティー番組で世界の部族を取材する様子が放送さています。友寄さんは、原住民が入れ墨の原料としてつかう果実を、美容に良いと教えられ体中に塗って全身真っ黒になったり、現地の人でも生で食べない魚を生で食べたりと破天荒な行動が話題となっていますが、私は友寄さんの取材姿勢に考えさせられることがありました。
  友寄さんは好戦的な部族、友好的な部族、そのどの部族にも敬意を払って取材しています。そして、時代の急激な変化の中で懸命に生き抜こうとしている姿に、「皆が幸せになれる方法はないものか」と思いを巡らして、それでも「変化の真っ直中を取材させてもらながら、記録することしかできない」と謙虚な姿勢で撮影に臨んでいます。また、タレントが無人島生活を送ったり、同じ物を食べ続けてたりするバラエティー番組を制作する際にも、まずは自分自身が試してみて、本当にタレントさんが実践しても大丈夫なのかと検証するそうです。現地の方がすぐ受け入れてくれたり、タレントさんからまた一緒に仕事をしたいと思われたりする魅力が友寄さんにはあるそうです。それは、まず相手のことを考える姿勢があるからこそなのだと感じます。
  7月の徳目は「布施奉仕(ふせほうし)」「誰にでも親切にしよう」ということです。人に優しくするためには、相手のことを想うことがはじめの一歩であると思います。そして、その姿勢が回り回って結果的に自分の為にも繋がっていくのではないでしょうか。
  本当は、いち早く今話題のあの漢字ドリルについて触れたかったのですが、様々な意味で扱いが難しそうだと「想い」、もう少し様子をみます。(2017.7)

2019/02/07
  「子どもの頃に寺院や神社が近所にある地域で育った人は、そうでない人に比べて幸せを感じているとの調査結果を、大竹文雄大阪大教授らの研究チームがまとめた。」という産経新聞の記事がヤフーニュースに載っていました。大竹教授は「神仏や他人に見られている感覚を持つことで正直になり、人間関係が良好になるから幸福度が高まるのではないか」と推測しているそうです。「自分の幸せ」とは何かを考えた時、「○○があれば」「△△ができれば」など自分の願いが満たされた時のことを考えがちです。しかし、この研究結果からは「自分を正して周りと関わる事こそが幸せを感じられる」という事が示唆された調査結果と言えるのではないでしょうか。
  6月の徳目は「生命尊重(せいめいそんちょう)」「命を大切にしよう」ということです。命を大切にするということは命を「生かす」こと、文字通り「生き生き」と生活することだと思います。そして、生き生きと生活するためには自分を大事にすることです。その「大事にする」というのは何も自分に優しくすることだけではありません。自分に厳しくし、甘やかさないこともまた必要なことなのだと思います。適度に欲を抑え、他人の心を「推し量る」ことで人間関係も良くなり、それが周りと周りの命を大事にすることにも繋がるのではないでしょうか。互いを大事にするからこそ幸福度が高まるのだと思います。お寺の保育園として、仏教保育を通し、子どもたちが自分を律しつつ周りと関わり生き生きと輝けるよう、今後も向き合いたいと思います。
  最近世間を賑わせた「他人の心を推し量る」という意味の「忖度(そんたく)」。マイナスイメージが付いてしまいましたが、今回の「推し量る」は純粋な意味で用いているという私の思いを忖度して頂けたら幸いです。(2017.6)

2019/01/23
 日本体育大学の「集団行動」をご覧になったことはあるでしょうか。一糸乱れぬ行進で曲線や後進など複雑で速度の異なる動作により、滑らかで美しい動きを表現する様子は、単純な整列歩行を一つの芸術へと高めている点で国内外から称賛の声が挙がっています。この集団行動を指導した清原伸彦氏は以下のように述べているそうです。
【児童・生徒たちの学校生活(行事など)において、一人一人が身勝手で仲間に迷惑をかけたりすることが事故につながる要因ではないかと考えます。その原因は、集団での基本のあり方と理解の意識、安全教育の欠如ではとも考えています。社会の風潮として『自分さえよければいい』という考え方を持った人達が目立つ今日、(中略)安全な生活は『人に作ってもらう』のではなく『自らが意識し行動する』事にあると思います。私たち老若男女問わず、生きる・生活する基本として『心が触れ合える』『助け合える』環境をこの集団行動を通して少しでも身近なものに感じて頂ければと思っています。】
 5月の徳目は「持戒和合(じかいわごう)」です。「きまりを守り、集団生活を楽しもう」ということです。そもそも「集団行動」とは「集団が目的を達成するためにまとまって行う行動」を意味します。目指すものがあるからこそみんなで協力し合うための約束事を決めて取り組もうとする、そんな姿勢こそが素晴らしいものを生み出すのだと思います。子どもたちにも、ただ明照保育園のお約束を守らせるのではなく、なぜ必要なのかを考えさせながらみんなで「楽しい保育園にする」という一つの目標に向かえるよう伝えていきたいと思います。
 たまにはオチのない文章もアリという「マイルール」に作り替えようと目論んでいます。(2017.5)

2019/01/21
 29年度は本日からですが、2017年はもう3ヶ月経ちました。この3ヶ月で「ブルゾンちえみ」という女性芸人さんが私の脳裏に焼き付いています。彼女は海外セレブをテーマにしたドラマや映画が大好きで、何度も何度も見て聞いたそうです。そして、それらに近づこうと真似ることで、「キャリアウーマン」のネタに代表されるあの絶妙な言葉選びや雰囲気を生み出しています。「学ぶ(まなぶ)」は「真似ぶ(まねぶ)」と同じ語源であると言われ、真似ることが本物になる第一歩だとされています。そして、真似るためには相手をよく見聞きすることが大切ですが、相手への敬意をもっているからこそ深く見聞きすることができるのだと思います。
 4月の徳目(より良く生きるための基本となるもの)は「合掌聞法(がっしょうもんぽう)」「敬う心をもって人の話を聞こう」という意味です。成長にとって必要なことは、謙虚な気持ちで相手の話に耳を傾けることだと思います。自分たちの可能性をどんどん引き出すために合掌聞法の姿を子どもたちが身につけられるよう、そして私たち大人も子どもたちにとって敬うべき、話を聞きたくなる対象となれるよう、心がけていきたいものです。
 息子達によく「話を聞きなさい」と言ってしまう私…私自身の精進がまだまだ足りませんね。(2017.4)

成長

2018/12/04
 「1UP」という保険のCMが放映されています。吉田羊さん演じる、本人に合った保険を提案するライフデザイナーによって紹介された保険「1UP」に加入した人たちが、人生においても少しずつ前向きで積極的になっていく姿をコミカルに描いた内容です。瑛太さんと菅田将暉さんも主人公として出演していました。私は非常に興味深く見ており、様々なパターンがあるのですが、私のお気に入りは、強面役で出演するお笑いコンビサンドウィッチマンの伊達さんが、銭湯のお風呂が熱くてどうしても入れず戸惑っている横から、1UPに加入した上野一役の菅田さんが顔色一つ変えず入浴する内容です。
  そのCMに、竹原ピストルという歌手の「よー、そこの若いの」という楽曲が流れています。その中に「よー、そこの若いの こんな自分のままじゃ いけないって 頭を抱えてる そんな自分のままで行けよ」という歌詞があります。「『このままの自分』ではダメだと悩む『そのままの自分』が良い」と、一見矛盾した文に見受けられます。しかし、「現状に満足せずもっと上を目指そう」とか「自分はできると偉ぶるのではなく、謙虚な気持ちをもちなさい」ということを伝えているのではないかと感じます。そう考えると非常に面白い文に見えてきます。向上心と謙虚さを持ち合わせることが、きっと人生における1UPの秘訣なのだと思います。
  さて、3月の徳目は「智慧希望(ちえきぼう)」「希望をもち、楽しく暮らそう」という意味です。「希望をもつ」ということは「成長した自分を思い描く事」、「楽しく暮らす」ためには「自分本位にならずに周りを思いやる事」が必要だと思います。子ども達が一人の人間としても1UPできるよう、今後も保育に向き合っていきたいと思います。
  今まで親にテレビゲームを買ってもらえず、先日初めてサンタさんからプレゼントされた息子達が「1UP(ワンナップ)した!」「1UPした!」と、休日の僅かなゲーム時間で、かなり成長しているようです。(2017.3)

足元

2018/12/03
 お笑いコンビキングコングの西野亮廣さんが作った絵本「えんとつ町のプペル」をご存じでしょうか?物語の舞台はえんとつ町という煙突だらけの町。町は崖に囲まれ煙突から出る煙に覆われ、住む人は青い空や輝く星を知らず、見上げることもしません。そんな町に突如現れたゴミ人間プペルと、町に住む子どもルビッチが友だちになります。そして、ルビッチの既に亡くなった父親が言った「煙の上には星がある」という言葉を信じ、周りは誰も信じてくれなくとも、最後には二人で星を見ることができる、というお話です。作者は、人が大人になる過程で皆が折り合いをつけて捨てた夢や希望を、捨てたという観点から「ゴミ」となぞらえ、まだ夢を持ち続けているという意味で、主人公をゴミ人間にしたそうです。元々は書籍として販売していましたが、先日ネット上に無料公開し、再度話題となりました。ご興味のある方は一度ご覧になってみて下さい。
  この本を読み、足元にあるもの、そして目の前にあるものを大事にするからこそ上を目指せる、思いが届くのではないかと感じました。ただやみくもに先を見るのではなく、足元を見ることの大切さを改めて考えました。
  さて、2月の徳目は「禅定静寂(ぜんじょうせいじゃく)」、「よく考え、落ち着いた暮らしをしよう」です。進級・進学まで2ヶ月程度となりました。次のステージをイメージし、期待に胸をふくらませることは当然のことであり、とても大切なことでもあります。その一方で今の生活をもう一度振り返ることも同じくらい大事なことであると感じます。それが仏教保育で「禅定静寂」を2月の徳目とした理由であると私は考えます。しっかり足元を固めた上で次のものに目を向けられるよう、支援していきたいと思います。
  写真撮影の際、足が隠れる位置で背伸びをして、少しでも背が高いように写ろうと、足元がふらつく私です。(2017.2)

布施

2018/12/01
 妻夫木聡さんが出演していたグリコの「笑顔トリビア」というCMで、「笑うと脳が活性化される」「子供は1日に平均で約400回笑うが、大人になると笑う回数は15回に減る」など笑顔に関する雑学などが紹介されています。その中で「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになれる」という言葉が非常に印象に残りました。実際、笑いの効果は脳の活性化以外にも「血糖値を下げる」「ストレスホルモンを減少させ免疫細胞を強化する」など、科学的に心にも体にも良いものであることが証明されています。そして、笑いが伝染することも「身体的同調」という影響により起こる現象であり、周囲のムードを良くすることもできます。自ら行動を起こすことで心身の健康はもちろん、周りへも良い影響を与え、それが再び自分自身にも回し向けられるから「笑うから幸せになれる」のだと思います。
  さて、1月の徳目は「和顔愛語(わげんあいご)」、「柔らかい顔で、優しい言葉を」です。実はこの「和顔愛語」は相手の利益になるものを与える仏道修行「布施行」の1つです。どんなに嫌なことがあってもぐっと堪え、いつも笑顔で優しい言葉を遣うことは非常に難しいことであり、だからこそ修行なのだと思います。ただし、この修行は与えた施しが自分にも巡り巡ってくることもまた多くあります。見返りを求めるのは本来の修行の姿とは言い難いですが、それでも笑顔で優しい言葉を心がけることは大事なのではないかと感じます。新年を迎えるにあたり「笑う門には福来たる」ということわざに込められた先人の想いをもう一度かみしめ、1日400回とはいかないまでも意識していきたいものです。
  娘が言うことを聞かない時に、「サンタさんではなく鬼が来るんじゃないの?」などと言ってしまう私は、色々な立場でまだまだ道半ばです…(2017.1)

大蒜

2018/11/28
 最近、熟成肉、熟成魚(「エイジングフィッシュ」と言うそうです)という言葉を見かけることが多くなりました。魚は種類にもよりますが、新鮮なうちではなく、時間をかけて寝かせることによって、より美味しくなるという考えです。寝かせている間にATPやADPという物質が分解されて、イノシン酸という「旨み成分」が出るという仕組みで、このイノシン酸が一番出ている時が「熟成した」状態であり、その時期を過ぎると腐ってしまうのだそうです。熟成方法そのものは非常にシンプルで、食材をいい状態で仕入れたら、簡単な処理をして低温で寝かせ、香りと旨味が最高潮に達した絶妙なタイミングで出すというものですが、そこが一番難しい部分でもあります。特に、熟成のピークを見極めるのは、ある一定の科学的根拠はあるにせよ、食材それぞれの様子を判断しなくてはなりません。製法は異なりますが、青森県には黒ニンニクというものがあります。こちらは、適度な湿度を保ち高温で2週間~4週間ほどかかり、最初の5日ほどはニオイが大変なのだそうです。
  どちらも、必要以上に手をかけませんが、しっかりと環境を整え、時間をかけじっくり頃合いを窺うことで、その素材の良さを引き出しています。
  さて、12月の徳目は「忍辱持久(にんにくじきゅう)」、「根気強く取り組もう」です。子育ても、食材を熟成させる方法と通じる部分があるように感じます。私は、子どもが失敗しないようにと先回りで手をかけてしまうことがしばしばありますが、手をかけすぎると、子ども自身の成長に繋がりません。環境を整えてあげ、時間をかけじっくりと向き合うことも大切なのではないかと感じます。かといって、放任してしまうとそれも逆効果です。子どもの成長する力を信じつつ、必要なタイミングで手を差し伸べる。大人の根気強さが試される場面なのだと感じます。
  忍辱で大蒜(ニンニク)を思いついた割りに、大蒜はとってつけたような内容であることが、この文章の熟成していないところです。(2016.12)