青森県上北郡七戸町字町7-2
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熟考

2018/09/25
  患者の細胞から病気を診断することが仕事の病理医というお医者さんがいます。近年は組織や細胞を用いた診断の比重が増しており、細胞や組織を顕微鏡等で見て病気による変化の有無や広がり、良性・悪性の区別、腫瘍の分類などを診断する専門家として、治療方針決定などにも関わるようになってきているそうです。正しい診断をするためには、患者さんの症状から判断する最初の見立てにとらわれることなく、本当の原因を探すことが重要であり、最終判断の決め手として、病理医の診断はなくてはならないものになりつつあるようです。そんな話を聞いた時、自分自身も物事を見る時に多角的に捉えられず、一つの視点や先入観だけで見ていることはないだろうかと、ハッとさせられました。
  さて、2月の徳目は「禅定静寂(ぜんじょうせいじゃく)」、「よく考え、落ち着いた暮らしをしよう」です。人間は、よく考えているようでいて、実は自分が最初に考えたことに信憑性をもたせるための根拠を探しているだけで、思考そのものはストップしていることがあります。このことは子育てに関しても言えるのではないでしょうか。私自身「自分の子どもは○○だ」と思ってしまいがちです。そんな時に、いったん頭をクリアにしてもう一度子どもを見つめることで、新たな一面や更に成長させられるきっかけを発見できるかもしれません。
  保育園でも、子どもたちが更に心身共に大きくなるために、様々な角度から子どもたちを見つめ、多くの発見を成長に繋げられるよう、一層努めて参ります。
  実は、今回の病理医というテーマは、ドラマからヒントを得たのですが、「また、園長はテレビの話をして…話題はそれしかないのか。それこそ思考停止しているじゃないか。」と言われかねないので、気づいた方はそっと自分の胸にしまって頂き、気づいていない方には内密にお願いします。(2016.2)

「静」と「動」

2018/05/30
 当園では、月に一度本堂でおつとめをしております。本堂の大きな鐘を3回叩く間、園児達は目を瞑り、手を合わせています。時間にすると90秒ほどではありますが、子どもにとっては長い時間に感じられるかもしれません。それでも、回数を重ねていくうちに、じっとしている時間が長くなっており、子どもたちの成長を感じることができます。
  一方、最近の世の中は、「インターネットをはじめ、今の多くのコミュニケーションツールは、情報を『好きなときに発信して、好きなときに受けとる』ことができる。これはこれで大変に便利な機能だが、一方で、実際の会話のようにリアルタイムで話をし、自分の伝えたいことを伝え、相手の伝えたいことを受け止める、そして誤解があったらそれをキチンと正す、というトレーニングをする機会が減っている。相手との誤解が生じたり、感情的になったりした場合、ネットのときと同じように、コミュニケーションを絶ってしまう。【ダイヤモンド・オンライン 2015年1月21日(水)配信】」と、目まぐるしく変化し、立ち止まって考える機会があまりないように感じます。
  さて、2月の徳目は「禅定静寂(ぜんじょうせいじゃく)」、「よく考え、落ち着いた暮らしをしよう」です。近年上記のように、正確、不正確に関わらず情報が何でも簡単に手に入る世の中になりました。そして、すぐに結果を求めたがる風潮も感じられます。私自身、すぐにネットに頼ったり、自分の子育てにおいても、じっくり向かい合わなくてはならないことであるのに、息子達にすぐ結果を求めている時がある気がします。そんな世の中だからこそ、本堂でのおつとめのような、心静かに過ごす機会を設ける必要があると感じます。年度末に向け、一度じっくり今年1年を振り返ってみたいものです。
  その際は、できるだけアルコールを控えて取り組めるように頑張ることを、前向きに善処したい気もしないでもないです…(2015.2)