青森県上北郡七戸町字町7-2
0176-62-3223
0176-62-3223

ブログ

カテゴリー

跳躍

2018/11/16
 週刊少年ジャンプという少年誌に連載されていた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(通称【こち亀】)という漫画がついあります。40年間一度も休載することなく掲載し、単行本は200巻を数えニュースにも取り上げられていたので、ご存じの方も多いと思います。
  作者は、万が一のために数週間分の原稿をストックしていました。また、原稿は余裕をもって〆切前に必ず仕上げる徹底ぶりでした。そのため、東京23区のゴミ袋が条例により半透明となることをテーマとした回には、肝心の条例が実施直前に延期となってしまい、現実が漫画とそぐわなく、危うく原稿がボツになってしまうこともあったほどです。それだけ、休載することを避け、読者に作品を届けようと努力されていたことが見て取れます。そしてこの40年間休載無しという快挙は、作者の方はもちろん、スタッフみなさんの「読者に対する思い」が一致したからこそ、成し遂げられたことなのではないかと感じます。作者の方を中心とした、まさにチームプレーを象徴する漫画なのではないでしょうか。
  さて、10月の徳目は「同時協力(どうじきょうりょく)」、「お互いに助け合おう」ということです。今年度の運動会も保護者の皆様のおかげをもって無事終了することが出来ました。特に今年は、小学生のお兄さんお姉さんの力も借りることができ、ご家族皆様と職員の「子どもたちに対する思い」が結集したからこそ、子どもたちが遺憾なく力を発揮できたと思います。園でも、子どもたちが運動会で頑張った成果を誉めつつ、多くの人に支えられていることも意識できるよう、今後も努めていきたいと思います。
  中学校の修学旅行の際に「こち亀」で見たマニアックな観光スポットにどうしても行ってみたくて、「こち亀」好きな仲間と「協力」して担任の先生に許可をもらったことが懐かしく思い出されます。(2016.10)

2018/10/01
 スペインに「人間の塔」という無形文化遺産があります。カタルーニャ地方で200年以上続く伝統的な行事であり、近年ではメンバーの身長や体重をデータ化し、それぞれ最適なポジション配置を組むところからこの行事は始まります。塔の頂点の子どもは、大人達が絶対に守ってくれると信じ、土台や中段の大人達は、自分たちを信じてくれる子どもたちを絶対に落とさない強い決意をもって、緻密な計算と互いを信じ合う人々の絆によって塔が形成されていく光景は圧巻であり、正に命をかけて皆が真剣に取り組む姿勢は、見る者に様々な想いをもたらします。
  さて、10月の徳目は「同時協力(どうじきょうりょく)」、「お互いに助け合おう」ということです。近年日本では、子どもにとって少しでもリスクがあるとすぐに排除することが主流となっています。一方で、過度な排除により子どもたちの「運動能力」や「危険察知能力」が低下し、大きなケガや事故が増えている状況も生まれつつあります。子どもをケガから守ると言うよりも、大人が極力責任を負わないような流れにも見えます。私たち大人は、子どもがケガをしないように何もさせないのではなく、子どもの主体的な活動を通じて、万が一失敗しても最小限のケガで大きな価値が生まれるよう、安全対策のバランスをとることが大事です。「人間の塔」は極端な例ではありますが、リスクに向き合うことも時には容認し、私たち大人が協力し合って見守ることも大切なのではないでしょうか。
  「人間の塔」で、普段どんなテレビ番組を見ているか、気づかれたかも知れません。ついでに同番組で有名なキラキラの話もしようかと思いましたが、様々なリスクを考慮し向き合えませんでした。(2018.10)

楕円

2018/08/10
 2015年にラグビーのワールドカップ、日本対南アフリカの試合が行われました。日本はW杯で今まで1度しか勝ったことがなく、対する南アフリカは優勝候補の一角でした。しかし、結果は大金星。試合終了間際、数点差で追いかけている日本は、相手のファールでチャンスを得ると、同点にできる可能性の高い戦術をとらず、あくまで勝ちにいく姿勢を見せ、逆転を目指す戦術で見事成功しました。この劇的な展開が世界中で評判となり、この勝利をさらに感動的なものにしました。
  試合後、とある日本人選手が「ラグビーが注目されてる今だからこそ日本代表にいる外国人選手にもスポットを」と日本代表でプレーする外国人選手へ注目して欲しいとツイッターで訴えたこともまた話題となりました。ラグビーは他の競技によりも外国人が比較的日本代表になり易い条件となっているようで、3分の1が外国人選手です。私はこの報道を知るまで、日本代表に外国人がいることに、おぼろ気ながら違和感を感じていた自分がいることに気づきました。様々な考えの末、自国ではなく日本のチームを選び、そして今はそのチームのために一生懸命になっている姿を見て、国籍に必要以上にこだわる自分は器の小さいちっぽけな人間だなと感じました。
  さて、10月の徳目は「同時協力(どうじきょうりょく)」、「お互いに助け合おう」ということです。「協力」には「力」の漢字が多く、「力を合わせる」ことを先にイメージしがちですが、「心を合わせること」が前提であり、そしてそれが何よりも大事なことであると感じます。園でも、運動会で子どもたちが経験した互いに心を合わせる喜びや大切さを、これからの行事はもちろん、普段の生活におけるお友達同士のやりとりにこそ意識させ、深めていきたいと思います。
  ちなみに、ツイッターした選手は私の大学の後輩です…って会ったこともない後輩に対し先輩面する私は、やっぱり器の小さい人間です。(2015.10)

「あなた」と「わたし」

2018/05/19
 当園の運動会では、「バルーン」という丸く大きな布を使った遊戯に取り組んでいます。運動会以外では使う機会がないため、練習当初、子どもたちはこの用具を前にすると、練習する気持ちよりもこの用具への興味が勝ってしまいます。また、この遊戯を取り入れてから年数が浅いこともあり、職員も毎年試行錯誤を繰り返しています。そんな中、演技がうまくいくと、園児職員ともに「おおっ!」と歓声を上げ、新たな意欲に繋がっています。子どもと大人という枠を超え、お互いに力を合わせることで、一つの物を作り上げていく過程を見るのは、とても感動的です。
  さて、10月の徳目は「同時協力(どうじきょうりょく)」、「お互いに助け合おう」ということです。園児同士、または園児と職員、そして親と子や祖父母と子など様々な形での協力の積み重ねが、思い出深い運動会を作り上げていきます。もちろんこの「協力」とは競技内だけのことではなく、事前準備や進行業務、後片付けなど競技外においても必要不可欠であります。毎年、保護者の会の皆様、そして明照おやじの会の「おやじたち」からも運動会の準備や進行のお手伝いを頂いています。運動会に限らず、日々の生活の中において、保護者の皆様と職員とで力を合わせ、子どもたちが明るく元気に過ごすことで、保育園が成り立っているのだなと実感します。
 ここ数年、子育てに関わる国の方針が様々打ち出され、保育施設を取り巻く環境は大きく変化しています。そんな中、子どもたちが更に充実した生活が送れるよう、保護者・職員間での意思疎通、情報交換を密にしていくことが大切であると思います。
  まずは、おやじの会の打ち合わせ兼親睦会でノミニケーションによる疎通を図りますか…。(2014.10)